寒い冬に欠かせない暖房器具、湯たんぽ。
近年、手軽で便利な充電式湯たんぽの人気が高まっていますが、その一方で、事故の報告も増加していることをご存知でしょうか?
国民生活センターによると、充電式湯たんぽに関する相談は、2018年度以降増加傾向にあり、発火や破裂、低温やけどなどの事故が報告されています。
せっかくの便利なアイテムも、使い方を誤ると大変危険です。
この記事では、充電式湯たんぽの事故例や原因、安全に使うための選び方から使用方法、保管方法まで、徹底的に解説します。
この記事を読めば、
なぜ充電式湯たんぽで事故が起こるのか?
充電式湯たんぽは、内部にリチウムイオン電池などの蓄電池を内蔵し、電気を熱に変換して温かさを生み出す仕組みです。
この蓄電池が、事故の主な原因 となります。
事故例から学ぶ!具体的な危険性とは?
具体的な事故例を見て、充電式湯たんぽの危険性をより深く理解しましょう。
安全に使うための3つのポイント
充電式湯たんぽを安全に使うためには、以下の3つのポイントをしっかり押さえましょう。
- 正しい製品選び
- 適切な使用方法
- 正しい保管方法
1. 正しい製品選び|安全な湯たんぽを見極めるポイント
新しい充電式湯たんぽを選ぶ際には、いくつかのポイントに注意することが大切です。安全基準を満たした製品を選びましょう。PSEマークやJETマークなどが付いていると安心です。
次は、製造年月日が新しい製品を選びましょう。古い製品は、内蔵されている蓄電池が劣化している可能性があり、発火のリスクが高まります。
購入前に、他のユーザーのレビューをよく読むことも重要です。レビューを参考に、安全性や品質に関する情報を確認することで、より安心して使える製品を選ぶことができます。
価格だけで選んでしまうのも危険です。安価な製品の中には、安全基準を満たしていないものもあるため、価格だけでなく、安全性もしっかりと確認しましょう。
温度調節機能やタイマー機能、自動オフ機能など、安全性を高める機能が付いているかどうかもチェックしましょう。これらの機能は、低温やけどや過熱を防ぐのに役立ちます。
2. 適切な使用方法|低温やけど・発火を防ぐために
充電式湯たんぽを使う前には、必ず取扱説明書をよく読んで、正しい使い方や注意点を確認しましょう。
特に、充電時間には注意が必要です。過充電は発火の原因となることがあるので、取扱説明書に書かれている充電時間を守って、指定された時間以上は充電しないようにしましょう。
また、低温やけどを防ぐために、湯たんぽを使うときは必ずカバーを付けてくださいね!
就寝時に使う場合は、タイマー機能を使う、足から離れた場所に置くなど、低温やけど対策をしっかり行いましょう。
もし、湯たんぽが異常に膨らんでいたり、コードが熱くなっていたり、焦げ臭いにおいがするなど、いつもと違うと感じたら、すぐに使用を中止してメーカーに問い合わせてください。
水に濡れると感電や故障の原因となるので、水回りでの使用や濡れた手で触ることは避けましょう。
充電式湯たんぽ 安全チェックリスト
充電式湯たんぽを安全に使うために、以下のチェックリストを確認しましょう。
日頃からこれらの項目を意識することで、事故を未然に防ぎ、安心して湯たんぽを使うことができます。
使う前に
就寝時
使用中
上記の項目をすべてチェックして、安全に充電式湯たんぽを使いましょう!
3. 正しい保管方法|寿命を延ばし安全に保管するために
充電式湯たんぽを長く安全に使うためには、保管方法も大切です。
保管する際は、直射日光や高温多湿の場所を避け、風通しの良い場所に置きましょう。
また、落としたりぶつけたりするなど、衝撃を与えないように注意してください。
コードや本体に破損がないか、定期的に点検することも忘れずに行いましょう。
もし長期間使わない場合は、蓄電池を半分程度まで充電してから、涼しい場所に保管するのがおすすめです。
正しい知識で安全・快適な冬を!
充電式湯たんぽは、正しく使えば、寒い冬を暖かく快適に過ごすための心強い味方です。
しかし、使い方を誤ると、低温やけどや発火などの事故に繋がる可能性があります。
この記事で紹介したポイントを参考に、充電式湯たんぽの危険性と安全な使い方を理解し、快適で安全な冬を過ごしてくださいね!
参考資料
- 消費者庁: ゆたんぽを安全に正しく使用しましょう!
- 製品評価技術基盤機構 (NITE): 電気蓄熱式湯たんぽの火災
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